パワーポイントでスライドを作成する際、ページ番号を表示すると、プレゼンテーションの際や資料配布の際に便利です。ただし、ページ番号は自動的に表示できず、手動で設定を行う必要があります。
本記事では、パワーポイントのページ番号の必要性やさまざまな設定方法、設定時のよくある質問などを解説します。
パワーポイントのページ番号とは?

パワーポイントのページ番号とは、各スライドに表示される数字のことです。一般的には、フッター部分に表示します。パワーポイントの資料は複数ページで構成されることが多いため、ページ番号を表示することによって、会議やプレゼンテーションで使用する際に、どのスライドについて説明しているのかが分かりやすくなります。
パワーポイントのページ番号を表示すべき理由
パワーポイントのスライドは、標準の状態ではページ番号が入っておらず、必ずしもページ番号を入れる必要はありません。しかし、ページ番号を表示するべきだといわれるにはいくつかの理由があります。
1つは、プレゼンテーションの際に対応しやすいことです。スライドについての質疑応答があった場合、ページ番号があった方が該当のページを指定しやすく、スムーズに回答できます。
もう1つの理由は、プレゼンテーション中にどの部分について話しているかを把握しやすい点です。スライド枚数が多い場合でも、ページ番号があれば、話者は重要なポイントをしっかり話すための時間調整がしやすいメリットが生まれます。
また、スライドを資料として配布する際に共有しやすいことも、ページ番号を表示するべき理由として挙げられるでしょう。
パワーポイントでページ番号をフッターに表示する方法
パワーポイントのページ番号は、一般的にスライド最下部のフッターに表示されます。フッターにページ番号を表示させる方法をOS別に紹介します。
Windowsの場合
Windowsのパワーポイントでページ番号を表示するには、まず「挿入」タブから「スライド番号」をクリックします。「ヘッダーとフッター」ボックスが表示されるので、「スライド」タブにある「スライド番号」にチェックを入れましょう。
タイトルスライドにページ番号が不要な場合は、左下の「タイトルスライドに表示しない」にチェックを入れてから、最下部右にある「すべてに適用」をクリックします。
macOSの場合
macOSのパワーポイントでスライドにページ番号を表示させるには、まず「表示」から「標準」を選択し、「挿入」タブから「スライド番号」をクリックすると、「ヘッダーとフッター」ボックスが表示されます。この中の「スライド」タブにある「スライド番号」のチェックボックスにチェックを入れて、最初のスライドのページ番号を指定します。
最後に、「すべてに適用」をクリックすると、設定完了です。
Web版の場合
Web版パワーポイントの場合の操作方法は、最初に「挿入」タブの「フッター」から「スライド番号」を選択してから、「フッター」ウィンドウで「スライド番号」ボックスを選択しましょう。
Windows版と同様に、タイトルスライドにページ番号を表示しない場合は、「タイトルスライドに表示しない」にチェックを入れます。なお、フッターに別のテキストを追加したい場合は、「フッター」を選択してから追加したいテキストをテキストボックスに入力して「すべてに適用」をクリックします。
ページ番号を削除する方法
フッターに表示されたページ番号は、削除も可能です。ページ番号を削除するには、「挿入」タブの「ヘッダーとフッター」をクリックし、「ヘッダーとフッター」ボックスを表示します。
ページ番号を表示する際にチェックを入れた「スライド」タブの中の「スライド番号」のチェックボックスを1回クリックし、チェックマークを外して「すべてに適用」をクリックしましょう。すると、全てのスライドのページ番号を削除できます。
一部のスライドのページ番号のみを削除したい場合は、ページ番号を削除したいスライドを表示した状態で、前述の「ヘッダーとフッター」ボックスの「スライド番号」のチェックマークを外してから、「適用」をクリックしましょう。
表紙のページ番号のみを削除する方法
プレゼンテーションの表紙には、ページ番号が不要な場合があります。その際は、表紙のページ番号のみを削除しましょう。
Windowsで削除するには、「挿入」タブで「スライド番号」を選択します。「ヘッダーとフッター」ボックス内の「スライド」タブから「タイトルに表示しない」にチェックを入れ、「すべてに適用」をクリックしましょう。
macOSの場合も同様に、「表示」から「標準」を選択し、「挿入」の「スライド番号」をクリックして「ヘッダーとフッター」ボックスを表示します。この中の「タイトルスライドに表示しない」にチェックを入れて「適用」または「すべてに適用」をクリックします。
Web版は、「挿入」タブの「フッター」から「スライド番号」を選択し、「フッター」ウィンドウの「スライド番号」ボックスを選択しましょう。「タイトルスライドに表示しない」を選択して「すべてに適用」をクリックし、フッターウィンドウを閉じます。
表紙の次のページ番号を1にするには?
プレゼンテーションの表紙のページ番号を削除し、次のスライドを1ページ目に設定するには、まず表紙のページ番号を非表示にする設定を行いましょう。その後、「デザイン」タブから「スライドのサイズ」を選択します。「スライドのサイズ」ボックス内の「スライド開始番号」を「0」に設定すると、表紙の次のページが1ページからスタートします。
ページ番号の表示場所を変更する方法
パワーポイントのページ番号は、何も設定しない状態では右下に表示されます。このページ番号の表示場所も、設定変更が可能です。
1枚のスライドのページ番号のみを変更するには、変更したいスライドを表示させた状態でページ番号をクリックし、ページ番号を選択して編集できる状態にします。するとページ番号がドラッグできるので、そのまま表示させたい場所に移動しましょう。
プレゼンテーションに含まれる全てのスライドのページ番号の表示場所を変更するには、スライドマスターを使用します。「表示」タブの「スライドマスター」を選択した後、サムネイルウィンドウ上部に表示されているスライドマスターを選択しましょう。 スライドウィンドウのページ番号をホールドすると、4方向の矢印が表示されます。その状態で、ページ番号を任意の場所にドラッグすると、表示場所を変更できます。
ページ番号のデザインを変更する方法
パワーポイントのスライドに表示するページ番号は、色やサイズなどのデザイン変更が可能です。
ページ番号のデザインを変更するには、スライドに表示されているページ番号をクリックして選択します。文字を編集できる状態になるので、右クリックで表示されるメニューから「フォント」をクリックしましょう。
表示された「フォント」ボックス内の「フォントの色」で色を、「サイズ」でフォントのサイズ指定ができます。
全てのスライドのページ番号のデザインを変更したいときも、スライドマスターを使用すると、ページ番号のデザインの一括変更が可能です。
総スライド数も表示する方法
パワーポイントでは、総スライド数は自動的に表示されません。「今のスライドのページ数/総スライド数」のように、総スライド数のうち何ページ目かを表示するには、手動で設定する必要があります。
まず、「表示」タブの「スライドマスター」をクリックして、スライドマスターを表示させると、「<#>」という表示が出てきます。これが、ページ番号です。まず、スライドマスターに表示されている「<#>」を選択して、Deleteボタンで削除しましょう。
続いて、「挿入」タブの「テキストボックス」の下向き三角をクリックし、「横書きテキストボックスの描写」をクリックします。ページ番号を表示したい場所にカーソルを移動させてドラッグすると、テキストボックスができます。
テキストボックスを編集できる状態にしてから、「挿入」タブの「スライド番号」ボタンをクリックしましょう。すると、現在のページ数を示す「<#>」が挿入されるので、この後にスラッシュと総スライド数を入力します。
総スライド数は手動でのみ設定できるため、総スライド数が変更になった場合は、スライドマスターの総スライド数も手動で変更する必要があります。
ページ番号の設定でよくある質問

パワーポイントのページ番号をきちんと設定できない、思うように表示できないなど、ページ番号の設定ではさまざまなトラブルが起こることがあります。以下では、ページ番号設定でよくある質問と解決方法を解説します。
設定してもページ番号が表示されない
ページ番号を設定したにもかかわらず表示されていない場合は、まずスライドマスターを確認しましょう。スライドマスターのフッターに「<#>」が表示されていなければ、全てのスライドのページ番号が表示されません。
「<#>」が表示されていない場合は、スライドマスターを表示した状態で「スライドマスター」タブの「フッター」のチェックボックスにチェックを入れ直しましょう。
また、タイトルスライドにページ番号が表示されていない場合は、「ヘッダーとフッター」ボックスの「タイトルスライドに表示しない」のチェックが入っていないかどうかを確認します。もしチェックが入っていた場合は外すことでページ番号が表示されます。
表紙のページ番号を消したら他も消えてしまった
表紙のページ番号のみを削除したにもかかわらず、他のスライドのページ番号も消えてしまうケースでは、2枚目以降のスライドのレイアウトがタイトルスライドになっている可能性があります。その場合は、ページ番号が消えるスライドのレイアウトを変更しましょう。
スライドのレイアウトを確認するには、ページ番号が消えるスライドで右クリックをします。メニューから「レイアウト」を選択して「タイトルスライド」になっている場合は、変更が必要です。
まず、右クリックメニューの「レイアウト」、または「ホーム」タブの「レイアウト」から「タイトルスライド」以外のレイアウトを選択します。その後、「挿入」タブから「スライド番号」をクリックして「ヘッダーとフッター」ボックスを表示し、「スライド番号」にチェックを入れると、ページ番号が表示されます。
配布資料のページ番号を消したい
パワーポイントで作成したプレゼンテーションを配布資料にする場合、ページ番号を消した状態で印刷したいことがあるでしょう。その際は、「配布資料マスター」の印刷設定を変更します。
「表示」タブから「配布資料マスター」をクリックすると、「ヘッダー」、「フッター」、「日付」、「ページ番号」のチェックボックスが並んでいるのが確認できます。このチェックボックスをオフにすると、該当の項目が非表示の状態で印刷可能です。
【まとめ】

パワーポイントのページ番号は自動的に表示されず、手動で設定をする必要があります。ページ番号の設定は方法を覚えれば難しいものではなく、スライドマスターを活用すれば一括で設定が可能で、デザインの変更も可能です。
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