セミナーを開催する際、パワーポイントを使ってセミナー資料を作る方もいらっしゃるでしょう。参加者へセミナーの内容をしっかりと理解してもらうためには、資料の分かりやすさやデザインなどに気を配ることが大切です。
そこで本記事では、セミナー資料の重要性に加えて、しっかりと内容を伝えられるセミナー資料を作成する手順や作成のポイントを解説します。
セミナー資料の重要性とは?
セミナーでは、話す内容や話し方が最も重要だと思われがちですが、セミナー資料も重要な要素の一つです。
なぜなら、聞き手にとってセミナーの内容の理解を助けてくれる存在となるからです。また、セミナー資料の内容が正確であれば、話し手の信頼性を高めてくれる役割も持ちます。
さらに話し手がセミナーに慣れていない場合、セミナー資料のスライドがあれば、聞き手の視線はスライドへ向きやすくなるため、落ち着いて話しやすくなるでしょう。セミナー資料は、聞き手と話し手の双方にとって重要な役割を持つといえるのです。
セミナー資料の作成手順5ステップ

セミナー資料を作成する際は、ここでご紹介する5つのステップを参考に進めると、効率的です。一つずつ見ていきましょう。
1.セミナーの対象者やコンセプトを整理する
セミナー資料作成でまず行いたいのが、セミナー対象者とコンセプトの整理です。
まずはセミナーの対象者を確認し、年齢層や性別、職業、居住地などを把握しましょう。それを基に対象者がセミナーに何を求めているのかを分析して、セミナー資料の内容や方向性を決めます。
セミナー対象者を把握したら、セミナーのコンセプトを明確化することも重要です。セミナーを開催する目的を整理し、最終的にセミナー参加者に対してどのような行動を取ってほしいかといったゴールを定めます。
セミナー資料作成前にこれら2つの要素を整理して明確化することにより、参加者に伝わりやすく、なおかつセミナーを開催する目的を達成できる資料が作れるでしょう。
2.資料の構成を考え、必要な情報を収集する

セミナー資料を作成する際は、いきなり本文から作り始めるのではなく、最初に構成作成と情報収集を行いましょう。
構成を作成する際のポイントは、各章にテーマやメッセージを設定することです。この時点では、各章の内容を細かく定める必要はなく、箇条書きでも構いません。大まかな構成とテーマを考えます。完成した構成は、流れがおかしくないか、分かりやすい内容になっているかをチェックしましょう。
セミナー資料の流れは、最初に結論を述べた後にその理由、具体例、結論の順に進める「PREP法」を意識すると、伝わりやすい資料を作れます。
また構成作成の段階では、情報収集も必要です。信頼性の高いソースからの具体性のある例や統計データ、最新データなどを収集し、セミナーの流れを意識しながら組み込んでいきます。
3.興味を引くタイトル・見出しを作成する

セミナー資料のタイトルは、参加者の興味や関心を引き付けるための重要な要素です。参加者はタイトルを見てセミナーに興味を持つ場合もあるため、正しいセミナーの内容を伝えつつ、参加するメリットを理解できる内容で作成しましょう。
タイトルと共に、各スライドの見出しも作成します。見出しは、一目で何を伝えたいか、スライドの要点を把握・理解できる内容が理想的です。また、セミナー資料全体の見出しが一貫した流れを持っていることも重要です。1スライドだけ内容が飛んでいる、関わりが薄い内容の見出しがあるなど、一貫性がない構成にならないよう注意しましょう。
4.各スライドの中身を作成する
構成とタイトル、見出しを作成した後は、スライドの中身の作成に取り掛かります。スライドは文章のみよりも、画像や動画などを活用して視覚的に理解しやすい内容にするのがポイントです。
またスライドは作成前にレイアウト図などを簡単に書いておき、完成したスライドをイメージしながら作成すると、効率的に進められるでしょう。
セミナー資料の最後には、セミナーの振り返りやセミナー参加者にどう行動してほしいかなどを伝えるまとめのスライドを作成します。まとめは、参加者にセミナーの要点が伝わるかどうかを意識して作成することが大切です。また、行動を促す文章も作成し、その内容が最初に設定したセミナーの目的と合致しているかどうかも確認しておきましょう。
5.自身や会社、サービスを紹介するスライドを作成する
一般的なセミナーでは、会社や提供しているサービスの紹介、話し手の自己紹介などをセミナーの冒頭で行います。このスライドはセミナー資料の作成の流れには関わらないため、どの流れで作成しても構いません。
しっかり伝わるセミナー資料を作成するポイント

パワーポイントを使って的確に内容を伝えられるセミナー資料を作成するには、以下でご紹介するポイントを押さえておきましょう。
1スライド1メッセージにする
内容が伝わるセミナー資料を作る上での基本の一つが、「1スライド1メッセージ」です。情報を詰め込み過ぎて同じスライドに複数のメッセージが混在していると、重要なポイントを掴みにくく、聞き手が混乱する恐れがあるからです。
さまざまな情報を詰め込みたい気持ちがかもしれませんが、情報が多過ぎると重要なポイントが見逃される要因となってしまいます。確実に内容を伝えるには、スライド1枚当たりの要点は1つのみに抑えることが重要です。
文字サイズを大きめに設定する
文字サイズが小さいと後ろに座る参加者が読みづらいことがあります。資料の内容が伝わらない上、セミナーに集中できなくなる原因にもなるので、文字サイズは大きめに設定しましょう。
事前にリハーサルでスライドをプロジェクターに投影し、文字サイズを調整するのもおすすめです。
図解やグラフを活用する
セミナー資料のスライドは、文字が多過ぎると分かりにくくなってしまいます。スライドは1枚1枚じっくり時間をかけて読んでもらうものではなく、多くの情報を一目で把握してもらえるように作成することが大切です。そのためには、図解やグラフを活用しましょう。
特に数値を用いる場合は羅列するよりも、表やグラフを使った方が理解しやすく、見栄えも良くなります。
専門用語の使用を避ける
セミナー資料は参加者全員が理解できる内容で作成することが大切なので、たとえ専門的な内容だったとしても、専門用語を多用するのは避けましょう。専門用語の羅列ばかりで難解な内容のセミナーになると、参加者の興味や関心が失われ、セミナーの目的達成が困難になる可能性があります。
全ての参加者に理解してもらうためには、できるだけ専門用語の使用を避け、最初に設定したセミナー参加者のペルソナに合わせたレベルの内容でスライドを作成しましょう。
アニメーションや装飾を過度に使用しない
パワーポイントでは、スライドに視覚的効果を与える豊富な種類の装飾やアニメーションを追加できます。内容を把握してもらうには図解やグラフなど視覚的に分かりやすく作成するのがポイントだと述べましたが、装飾やアニメーションの使い過ぎにも要注意です。
装飾やアニメーションは視覚的効果を与え、使い方次第でスライドの理解度を上げてくれる要素です。しかし、使い過ぎると装飾ばかりに目が行って注意力が散漫となり、肝心のスライドの内容が頭に入らず、本来注目してもらいたい内容を見てもらえなくなってしまいます。
内容の理解度を上げるには、装飾やアニメーションの過度な使用は避け、適度に使うよう心掛けましょう。
聞き手の視線移動を考慮する
人の視線は左から右へ、または上から下へと、ある程度決まった動きで移動します。
項目が多いスライドの場合は、大きく分けて左上から右へ平行に動き、右上から左下、そして右下へ動く「Z型」、左上から右、左下、右下、さらに右へ動く「F型」などがあります。
図やテキストをスライドに配置するには、これらの視線移動を考慮すると読みやすくなり、参加者もストレスなくスライドの内容を把握できるでしょう。
適度な余白を設ける
前述したように、1スライドには1メッセージのみがセミナー資料作成の基本です。図やテキストを詰め込み過ぎて余白が少ないスライドは窮屈で読みづらい印象を与え、視認性を落とします。
そのため、スライドには適度な余白を設けることが必要です。スライド内に適度に余白を設置すれば、セミナー参加者はどこに注目すべきかを把握しやすく、資料の理解度もアップするでしょう。
要素の大きさや配置のルールを統一する
スライドに配置する要素の大きさや配置する位置などは、セミナー資料全てのスライドで統一しましょう。スライドごとにこれらがバラバラになると、セミナーで資料を通して見た際に雑然とした印象を与え、見た目が悪くなってしまうからです。
図や表の大きさや配置する場所とともに、整列方法も統一したレイアウトでスライドを作成しましょう。
フォントや色使いを統一する
統一されていないフォントはセミナー資料を読みにくくするため、文字のサイズや位置を統一すると共に、使用するフォントの種類を統一し、色使いのルールを定めましょう。
セミナー資料を含め、パワーポイントで作成するプレゼンテーションでは、フォントを統一するのが基本です。本文や見出しなどの要素別で、フォントサイズも統一しましょう。
またスライドで使う色によっては内容を強調する効果がありますが、使う色がスライドごとにバラバラだったり、使う色が多過ぎたりすると何が注目すべきポイントなのかが曖昧になってしまいます。使う色は3色に抑え、どこでどの色を使うのかルールを定めておきましょう。
クイズ形式で興味を引き付ける
セミナーで伝えたい内容のみを伝えることは悪いことではありませんが、内容によっては参加者の興味を引きにくいことがあります。セミナー参加者の興味を掴み、飽きさせないようにクイズ形式のスライドを組み込んでみましょう。
セミナー冒頭の掴みの部分、またはセミナー後半で飽きが来るタイミングでクイズ形式のスライドを挟むと、興味を持ってもらいやすくなり、セミナーの内容に引き込みやすくなるでしょう。
まとめ

セミナー資料は、参加者の理解度や信頼度を高めるための重要な資料です。セミナー資料を作る際は、まずは目的やセミナー参加者のペルソナなどを明確した上で構成を組み立てて本文を作成します。さらにスライド作成のルールも踏まえなければならないため、セミナー資料作成は簡単ではありません。
効果的に内容を伝えられるセミナー資料を作成するには、プロに作成を依頼できるデザイナーズパワーポイント制作サービスの「デザポ」がおすすめです。専門性の高い内容でもデザインの効果で見栄え良く、伝わる内容に仕上げられます。セミナー資料作成でお困りの際は、ぜひお気軽にお問い合わせください。


