プレゼンテーションに使う資料はパワーポイントで作成する方が多いのではないでしょうか。資料に画像や動画などを挿入すると内容を効果的に伝えることができ、より理解度を高められます。
パワーポイントに動画を挿入する方法は複数ありますが、設定方法を誤るとうまく再生できなかったり、動画の挿入そのものがうまくいかなかったりすることもあるでしょう。
そこで本記事では、パワーポイントで動画を挿入する方法と注意点、うまくいかない場合の対処法をご紹介します。またパワーポイントに挿入した動画の編集方法も解説するので、ぜひ最後までご覧ください。
パワーポイントに動画を挿入するには?
パワーポイントに動画を挿入する方法には、動画の種類によって以下の3つがあります。
パソコンに保存済みの動画を埋め込む方法
パソコンに保存している動画ファイルは、そのままパワーポイントに埋め込みが可能です。なおファイル形式はH.264 ビデオ(MPEG-4 AVC)でエンコードされた「.mp4」が推奨されています。
Windows版では、まず標準表示モードで動画を挿入したいスライドを選択します。「挿入」タブを押し、「ビデオ(「メディア」内にある場合もある)」のアイコン下にある下向き三角をクリックすると、「ビデオの挿入元」が表示されるので、「このデバイス」または「マイ PC のビデオ」をクリックしましょう。
表示された「ビデオの挿入」ウィンドウで挿入したいビデオを選択し、右下の「挿入」をクリックすると、保存済み動画が挿入されます。
macOS版の場合は、「標準」ビューでスライドを選択し、「挿入」タブの「ビデオ」をクリックしてから、「ファイルからムービー」をクリックしましょう。「ムービーの選択」ダイアログボックスが表示されるので、挿入したい動画ファイルを選択して「挿入」をクリックします。
Web版は、「このデバイス」から「ビデオ」「挿入」の順に選択して、挿入したい動画ファイルを選択すると、スライドに動画挿入が完了です。
パソコンに保存済みの動画にリンクする方法
パワーポイントに動画を挿入するには、動画ファイルを直接挿入する以外に、パソコンに保存している動画にリンクさせる方法もあります。動画へのリンクは、パワーポイントのファイルサイズを抑えられること、スペックの低いパソコンで再生した場合のパフォーマンスに与える影響が少ないことがメリットです。
Windows版で動画にリンクする場合の手順も、動画ファイルを挿入するときと同様に「挿入」タブの「ビデオ(「メディア」内にある場合もある)」下の三角ボタンから「このデバイス」または「マイ PC のビデオ」をクリックした後、挿入したい動画ファイルを選択しましょう。右下の「挿入」右にある下向き三角をクリックして「ファイルにリンク」を選択してクリックすると、動画ファイルへのリンクが作成できます。
macOS版の手順も動画ファイルを挿入する手順とほぼ同じですが、動画選択後にダイアログボックス左下の「オプション」から「ファイルにリンク」にチェックを入れて「挿入」をクリックすると、動画へリンクできます。
オンライン上の動画を挿入する方法
YouTubeなどのオンラインに保存されている動画も、スライドに挿入が可能です。いずれの場合も、まず挿入したい動画のURLをコピーしておきましょう。
Windows版とWeb版での操作は共通です。「ビデオ(「メディア」内にある場合もある)」から「オンラインビデオ」を選択し、「オンラインビデオ」ダイアログボックスにコピーした動画のURLを貼り付けて「挿入」をクリックすると、スライドにオンライン上の動画が挿入できます。
macOSの場合は、「挿入」タブの「ビデオ」を選択し、「オンラインムービー」を選択してからURLを貼り付け「挿入」をクリックすると、オンライン上の動画挿入が完了します。
パワーポイントに動画を挿入する際の注意点

パワーポイントに挿入する動画が、第三者が作成した動画である場合は、著作権の侵害に当たる可能性があるため、注意する必要があります。
また第三者が作成した動画を編集して使用する場合も、引用元を明らかにしなければ著作権侵害に当たる可能性がある点にも注意しましょう。
なおYouTubeの動画は著作権で保護されていますが、YouTubeが提供する動画の埋め込み機能を利用した場合は著作権侵害には当たりません。
動画の挿入や再生がうまくいかない場合の対処法
冒頭で解説した3種類の方法のうちいずれかであれば、パワーポイントに動画を挿入できます。しかし、どうしても動画が挿入できない、または挿入した動画がうまく再生されない場合は、以下の対処法を試してみましょう。
動画ファイルの容量や形式を確認する

直接動画ファイルをパワーポイントに挿入する場合に確認しておきたいのが、ファイルの容量です。容量の大きな動画ファイルはスライドに挿入できないことがある上、挿入できたとしてもスペックの低いパソコンではうまく再生されないことがあります。
また動画ファイルをそのまま挿入する際は、ファイル形式もチェックが必要です。パワーポイントではさまざまな形式の動画ファイルに対応しているものの、非対応のファイルは再生できません。ファイル形式が原因で再生できない場合は、汎用性が高い「.mp4」形式の動画ファイルを使用しましょう。
リンク切れしていないかを確認する

パソコンに保存した動画ファイルのリンクをパワーポイントに挿入した際に起こり得るのが、リンク切れです。動画ファイルのリンクのみを挿入すれば、前述の容量が原因で動画の挿入や再生ができないトラブルを防げますが、リンクが切れていると動画の再生はできません。
パワーポイントに動画ファイルのリンクを挿入後、元ファイルの場所を移動してしまうと、リンク切れを起こしてしまいます。挿入した動画ファイルのリンクから再生できない場合は、動画の元ファイルの参照元が誤っていないかどうかを確認しましょう。
パソコンやパワーポイントの設定を見直す
正常に動画ファイルや動画のリンクが挿入できているにもかかわらず再生ができないときは、パソコンやパワーポイントの設定を見直してみましょう。
動画の容量が大き過ぎて再生できない場合は、「ファイル」タブの「情報」をクリックし、「メディアサイズとパフォーマンス」の横にある「メディアの圧縮」をクリックして圧縮する種類を選択して動画ファイルを圧縮すると、正常に再生できることがあります。
スライドの動画が自動的に再生されない場合も、設定を見直すことで改善することがあります。動画ファイルを選択し、画面上部の「再生」タブの「開始」横にあるプルダウンボックスを確認しましょう。この部分が「自動」となっていれば、自動的に再生できるので、他の項目が選択されていないかどうかも確認が必要です。
パワーポイントに挿入した動画の編集・設定方法

パワーポイントに挿入した動画は、パワーポイントに搭載された機能でさまざまな編集や設定が可能です。そこで、動画をよりイメージ通りに再生するための編集・設定方法をご紹介します。
動画の再生範囲を調整する
スライドに挿入した動画ファイルを全て再生する必要がない場合は、再生範囲を調整することで必要な部分のみを再生できます。その方法が、再生不要な部分を切り取るトリミングです。動画のトリミングの操作も、パワーポイント上で行えます。
挿入した動画ファイルを選択し、「再生」タブにある「ビデオのトリミング」をクリックしましょう。表示されたダイアログボックスの動画下部にあるズームスライダーを左右に操作すると、再生範囲を指定できます。
動画の開始部分を左にある緑のスライダー、終了部分を右にある赤のスライダーで指定、またはズームスライダーの下で開始時間と終了時間を数値で指定して「OK」をクリックすると、トリミングが完了します。
動画の表示サイズを変更する
動画の表示サイズが大き過ぎる場合が、トリミングで調整が可能です。
表示サイズを変更する場合、「ビデオ形式」タブの「トリミング」をクリックします。スライド上の動画の縁に黒いバーが表示されるので、このバーをドラッグして不要な部分を切り抜きましょう。
サイズ変更が終わった後は、動画以外の場所をクリックすると表示サイズの変更が完了です。
再生中の動画にテキストを表示させる
パワーポイントに挿入した動画には、再生中に任意のタイミングでテキストを挿入することが可能です。
動画にテキストを挿入するには、まず「再生」タブから動画を再生します。テキストを挿入したい部分で一時停止して「ブックマークの追加」をクリックすると、動画下のシークバー上のブックマークを追加した部分に丸印が表示されます。テキストを表示したい部分、テキストの表示を終了する部分それぞれにブックマークを付けましょう。
この状態で、「挿入」タブの「テキストボックス」をクリックします。「横書きテキストボックスの描画」をクリックしてテキストボックスを作成し、表示したいテキストを入力して動画上に配置します。するとブックマークを追加した部分に入力したテキストの表示が可能です。
テキストにフェードインやフェードアウト効果を付けたい場合は、テキストボックスを選択した状態で「アニメーション」タブの「フェード」をクリックすると、テキストにフェード効果が追加されます。
音量を調整する
パワーポイントに埋め込んだ動画は、音量の調整も可能です。動画を選択し、「再生」タブの中央にある「音量」をクリックすると、プルダウンメニューに「小」「中」「大」「ミュート」の4種類の選択肢が表示されます。
この中から、調整したい音量を選択するだけで、動画の音量が調整できます。
動画のサムネイル画像を設定する
通常、パワーポイントに挿入した動画は再生時の最初の画面が表紙に設定され、サムネイル画像として表示されます。このサムネイル画像も、他の画像に変更可能です。
動画のサムネイル画像として、最初に動画とは別に画像を作成しておきます。スライド上の動画を選択した状態で「ビデオ形式」タブから「表紙画像」をクリックして「ファイルから」を選択しましょう。
サムネイルに使用したい画像を選択して「挿入」をクリックすると、動画下のシークバーに「表紙画像が設定されました」とメッセージが表示されます。
ファイル容量を削減する
前述のように、動画ファイルをそのままスライドに挿入すると、パワーポイント全体のファイルサイズが大きくなり、重くなってしまいます。ファイルサイズを小さくして容量を削減するには、パワーポイントの機能で動画ファイルを圧縮しましょう。
「ファイル」メニューから「情報」を選択すると、最上部の「メディアの圧縮」の横に現在のパワーポイント(プレゼンテーション)に含まれているメディアファイルの容量が表示されます。
「メディアの圧縮」をクリックしてプルダウンメニューの3種類の動画品質のいずれかを選択すると、動画ファイルの圧縮が開始されます。
スライドショーでの再生方法を設定する
スライドショー機能を使用する場合、動画はクリックしなければ再生できません。しかし、前述のようにパワーポイントの設定を変更すればスライドショーを使用中でも自動的に動画再生が可能です。
自動的に動画を再生するには、動画ファイルを選択した状態で「再生」タブの「開始」右側にあるプルダウンボックスを確認します。「クリック時」となっている場合は動画をクリックしなければ再生できないため、「自動」に変更すると、自動再生に設定されます。
まとめ

パワーポイントには動画をさまざまな方法で挿入できます。動画を挿入する場合は設定を変更することで、より分かりやすいパワーポイントを作成できるでしょう。
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