【051】【時短術】パワーポイントのテキストを置換しよう!基本操作と応用事例を解説!

パワーポイントHowTo【基礎編】
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作成済みのプレゼンテーションで特定のテキストを別の内容に変更したい場合、スライドごとにテキストを削除してから再入力する方法では非常に手間がかかりますし、その過程で誤って内容を間違えてしまうリスクも高まります。

こうした手間やミスを減らしながら、効率よくテキストを差し替えたいときに役立つのが、パワーポイントの「置換機能」です。この機能を使うと、一度に複数のスライド内の該当テキストをまとめて置き換えられるため、大幅な作業時間の短縮が期待できます。また、パワーポイントではテキストの置換だけでなく、使用しているフォントの置換も簡単に行うことが可能です。

そこで本記事では、パワーポイントで利用できる便利な置換機能の基本的な使い方や、具体的な応用例について詳しく解説していきます。

テキストの置換とは?

replacement word on red keyboard button

パワーポイントの「テキストの置換」とは、作成したプレゼンテーションの中にある特定の単語やフレーズを検索し、それらを別の単語やフレーズに一括して入れ替えることができる機能のことを指します。

プレゼン資料を完成させた後で、あるキーワードや文章の一部を変更したい場合、すべてのスライドを順番に見ながら手作業で書き換えていくと、時間もかかりますし、うっかり見落として変更できていない箇所が出るなどミスの原因にもなりやすいです。ですが、置換機能を活用すれば、指定した単語や語句をプレゼン全体から一括で探し出し、瞬時にすべて置き換えることができるため、効率的に作業が進められます。

テキストの置換方法

テキストを検索して置換する一連の流れを説明します。

1.置換したいテキストを検索する

テキストの置換を行うには、まず「検索」を行う必要があります。パワーポイントの「ホーム」タブ内にある「編集」グループから「検索と置換」を選びましょう。

表示された「検索と置換」サイドバーの「検索する文字列」欄に、置き換えたいテキストを入力すると、プレゼンテーションの中から最初に該当する単語やフレーズがハイライト表示されます。さらに次の該当箇所を探したい場合は、「↓」ボタンをクリックしてください。

2.置換後のテキストを入力し置換する

検索して置換したいテキストが見つかったら、今度はそのテキストを別の内容に入れ替えます。

Windows版の場合は、「検索する文字列」の下にある「置換後の文字列」欄に新しいテキストを入力します。「次を検索」をクリックすると、検索対象のテキストが画面に表示されます。個別に置換したい場合は「置換」ボタンを押し、プレゼン全体で一括置換したい場合は「すべて置換」を選択しましょう。

macOS版では、画面右上の「プレゼンテーションで検索」横にある矢印をクリックし、「検索と置換」を選びます。その後の操作はWindowsとほぼ同じ流れで進められます。

Web版パワーポイントの場合は、「ホーム」タブの右端にある「置換」をクリックしてください。表示されるウィンドウで「検索対象」に置換したいテキストを、「置き換え元」に置換後のテキストを入力し、「次の検索」や「置換」ボタンを使って操作します。

検索や置換の操作を中止したい場合は、Escキーを押すことで簡単に停止できます。

検索・置換のショートカットキー

マウスで操作しても検索や置換は可能ですが、キーボードだけで作業を完結させたい場合はショートカットキーの活用が便利です。これらを覚えておくことで、スムーズに検索や置換ウィンドウを呼び出せます。

機能ショートカットキー
検索Ctrl + F
置換Ctrl + H

これらのショートカットを使うと、より効率的にテキストの置換作業を進めることができるでしょう。

テキスト置換のオプション設定

基本的なテキストの置換方法よりも、さらに正確に目的の文字列を検索して置換したい場合には、オプション設定を活用することが重要です。特に、検索対象のテキストにさまざまな文字の種類が混ざっているときには、これらの設定を理解して使いこなすことで、より効率的に置換作業を進められます。以下で紹介するオプションの設定をしっかり覚えておきましょう。

大文字と小文字を区別する

検索や置換を行う際、対象のテキストに英字の大文字と小文字が混在している場合があります。そのまま検索すると、意図しない単語までヒットしたり、逆に探したい単語が見つからなかったりすることがあるため、正確な検索ができず置換もうまく進まないことがあります。

この問題を防ぐために、置換前に検索段階で大文字・小文字の区別をきちんと行うことが大切です。具体的には、「検索する文字列」に置換したいテキストを入力したあと、その下にある「大文字と小文字を区別する」というチェックボックスにチェックを入れてから検索を開始しましょう。これにより、大文字と小文字を区別した状態での検索が可能になり、意図した単語のみを正確に置換できます。

半角と全角を区別する

大文字・小文字の区別と同じように、半角文字と全角文字を区別して検索や置換を行うことも可能です。特に日本語の文章では半角カタカナや全角英数字など、半角・全角が混在しているケースがよくあるため、これらを正確に区別することはとても重要です。

より厳密に検索・置換したい場合は、「完全に一致する単語のみ」にもチェックを入れてみましょう。これにより、大文字・小文字、半角・全角の違いを含めて完全に一致した単語だけを検索対象にすることができ、さらに正確な置換が可能になります。

パワーポイントではフォントの置換もできる

プレゼンテーションで使用しているフォントを、スライドごとに手動で変えていく作業は非常に時間がかかりますし、ミスも起こりやすいものです。しかし、パワーポイントには全てのスライドで使われているフォントを一括で置換できる便利な機能が備わっています。この機能を活用すれば、作業の効率化が大幅に期待できます。

全スライドのフォントを置換

特定のフォントを、全スライドで別のフォントにまとめて置き換えたい場合は、一括置換が便利です。ただし、このフォント置換の機能は、Web版のパワーポイントでは利用できませんのでご注意ください。

Windows版のパワーポイントでは、「ホーム」タブの中にある「編集」グループから「フォントの置換」をクリックします。次に、「置換前のフォント」欄で変更したい元のフォントを選択し、「置換後のフォント」欄には新たに適用したいフォントを指定します。その後「置換」ボタンを押すと、プレゼンテーション内のすべてのスライドにおいて、指定した元のフォントが一括で新しいフォントに置き換わります

特定のスライドのフォントのみ置換

フォントをスライド単位で細かく確認しながら置換したい場合や、特定のスライドだけのフォントを変えたい場合には、そのスライドを表示した状態で操作を行います。これは、フォントを置き換えたことでレイアウトが崩れたり文字の表示がおかしくなったりするリスクがあるときに特に便利です。

まず、置換したいフォントが使われているスライドを開き、スライド内のテキストをすべて選択します。ショートカットキー「Ctrl+A」を使えば、一度に全てのテキストを簡単に選択できます。次に、「ホーム」タブの「フォント」グループにあるフォント名のボックスから、置換後に使いたいフォントをクリックすると、選択中のテキストのフォントが一括で変更されます。

既定のフォントを置換

パワーポイントで新しくテキストを入力する際に使われる既定のフォントを変更することもできます。これを設定しておけば、今後入力するテキストにはすべて新しい既定フォントが自動的に適用されます。

既定フォントの置換には、スライドマスターの「フォントパターン」機能を利用します。まず、「表示」タブを開き、「スライドマスター」をクリックしてください。次に、画面上部にある「フォント」の右側にある下向き矢印を押し、リストの一番下にある「フォントのカスタマイズ」を選択します。

すると「新しいテーマのフォントパターンの作成」という設定画面が表示されます。この画面で「英数字用のフォント」と「日本語文字用のフォント」を、それぞれ希望のフォントに変更可能です。右側のプレビュー画面で変更のイメージを確認しながら調整できます。

設定が完了したら、画面下部の「名前」欄に新しいフォントパターンの名前を入力し、「保存」をクリックします。その後、画面上部の「マスター表示を閉じる」を選択すると、既定のフォントの置換作業が完了し、新たに入力するテキストに変更が反映されます。

テキスト・フォントの置換に関する注意点

テキストを一括で置換する際は文字列の長さに注意

テキストを一括で置換する場合、置き換える文字列の長さが変わることによって、テキストの表示に影響が出ることがあります。たとえ文字数自体は変わらなくても、フォントを別のものに置き換えたときに、フォントサイズや文字幅の違いによってスライドのレイアウトが崩れるリスクがある点にも注意が必要です。

レイアウト崩れを防ぐためには、置換後の文字数やフォントのサイズに応じてテキストの長さを適切に調整することが大切です。たとえば、テキストに適宜改行を加えたり、テキストボックス内の文字の折り返し設定を確認したりすることで、見た目のバランスを保つことができます。置換作業が終わったあとは、必ず全体のレイアウトをしっかりチェックして、テキストがきちんと収まっているかを確認しましょう。

フォント変更をスライドマスターで行うと反映されない場合がある

スライドマスターを使ってフォントを変更した場合、その変更はスライド内のプレースホルダー(あらかじめ用意されたテキスト枠)にのみ適用されます。つまり、個別に手動で追加したテキストボックスに入力されているフォントは、スライドマスターのフォント設定を変更しても置き換わらないため注意が必要です。

もし、追加したテキストボックス内のフォントを変更したい場合は、スライドマスターの機能ではなく、特定のスライドに対して直接フォントを置換する操作を行うのが効果的です。また、可能であればテキスト入力をすべてプレースホルダー内で行うことで、スライドマスターのフォント変更を全体に反映させやすくなりますこれらの点を踏まえて、フォント変更の作業方法を使い分けることが重要です。

テキスト・フォントの置換に関するよくある質問

テキストやフォントの置換機能は、1つずつ手作業で修正する手間を大幅に省くことができる非常に便利な機能です。しかし、使っているうちに思わぬトラブルや問題が発生する場合もあります。ここでは、そうしたトラブルに対して多く寄せられる質問と、その対処方法を詳しくご紹介します。

フォントが勝手に変わってしまうときの対処方法は?

スライド作成中に設定したフォントが、いつの間にか別のフォントに変わってしまうことがあります。例えば、スライドで文字を入力している最中にフォントが勝手に切り替わったり、作成したスライドを別のパソコンで開いたときにフォントが違って表示されたりすることがその例です。

こうしたフォントの勝手な変更を防ぐためには、事前にパワーポイントの設定でフォントをファイルに埋め込むことが重要です。まず、プレゼンテーションの作成が完了したら、「ファイル」メニューから「オプション」を選択します。次に「保存」タブをクリックしましょう。

その画面内の「次のプレゼンテーションを共有するときに再現性を保つ」項目の下、「ファイルにフォントを埋め込む」にチェックを入れてください。もし、他のパソコンで編集も行う場合は「すべての文字を埋め込む」を選択し、ファイル表示だけであれば「使用されている文字だけを埋め込む」を選びます。これで、フォントが勝手に変わるのを防げます

文字のサイズが自動で変わってしまうときの対処方法は?

スライドのテキストボックスに文字を入力していると、入力した内容の量が多い場合に文字のサイズが自動的に変わってしまうことがあります。これは、テキストボックス内に収まりきらないテキスト量を調整するために自動的に起こる動作です。

こうした自動サイズ変更を防ぐには、テキストボックスの設定を変更しておく必要があります。テキストを選択して右クリックし、表示されるメニューから「図形の書式設定」を選びましょう。「図形のオプション」画面の中にある、3つ並んだアイコンのうち右端のアイコンをクリックし、「テキストボックス」設定を開きます。

その中にある「テキストに合わせて図形のサイズを調整する」のチェックを外し、さらに下にある「図形内でテキストを折り返す」にチェックを入れてください。これにより、文字サイズは固定され、テキストボックスのサイズに合わせて文字が勝手に縮小されることを防げます

置換した内容を元に戻すには?

パワーポイントでテキストやフォントの置換を行った後に、元の状態に戻したい場合はクイックアクセスツールバーの「元に戻す」を使いましょう。あるいは、ショートカットキー「Ctrl+Z」を使うことでも同じ操作が可能です。置換後すぐに誤りに気付いた場合は、この操作で簡単に修正できます。

ただし、置換後に他の作業を何度か行った後では、「元に戻す」操作で置換前の状態に戻すことが難しくなる場合があります。これは、パワーポイントの「元に戻す」機能はデフォルトで最大20回までしか遡れないためです。20回以上作業をした後は、置換前の状態に戻せなくなります。

この回数は「ファイル」タブの「オプション」内にある「詳細設定」の「編集オプション」で、「元に戻す操作の最大数」を最大100回まで増やすことが可能です。しかし、いくら操作回数を増やしていても、多くの作業を挟んでしまうと元に戻す作業は面倒になってしまいます。

そのため、置換を行う前に必ずファイルのバックアップを取っておくことを強くおすすめします。これにより、万が一置換結果に問題があったとしても、いつでも元の状態に戻すことができて安心です。

まとめ

パワーポイントの置換機能は、すでに作成されたテキストだけでなく、スライド内で使用されているフォントもまとめて置き換えることができる非常に便利なツールです。特にスライド枚数が多いプレゼンテーションの場合、一つひとつ手作業で修正していくのは非常に手間がかかり、ミスも起こりやすくなります。しかし、置換機能を活用すれば、効率よく一括で変更できるため、時間の節約になり作業の正確さも向上します

一方で、パワーポイントの多彩な機能を使いこなすのは、慣れていない方にとっては難しく感じることも少なくありません。理想どおりのプレゼンテーションがなかなか完成しないと悩んでいる場合は、無理に自分で進めるよりも、パワーポイントに詳しい専門家に依頼することも検討してみましょう。株式会社ユニモトが提供するデザイナーズパワーポイント制作サービス「デザポでは、豊富な経験と高度なデザインスキルを持つプロのデザイナーが、お客様の伝えたい内容をわかりやすく美しく表現したプレゼンテーションを制作します。

もしプレゼンテーション作成で作業が思うように進まない、期待した内容をうまく形にできないといった困りごとがあるなら、ぜひデザポへお気軽にご相談ください。

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